北天神シネマルシェ

〜 支配人より 〜

こんにちは。KBCシネマ支配人の宮定貴子です。
当館にて今後上映予定の作品を、こちらで折に触れてお届けしています。

今回ご紹介するのは、昨年11月に60歳でこの世を去った世紀のスーパースター、ディエゴ・マラドーナの映画です。

今月のおすすめ

ディエゴ・マラドーナ 二つの顔

『ディエゴ・マラドーナ 二つの顔』

2月5日(金)公開

  • ※上映期間は都合により変更になる場合があります。
  • ※新型コロナウィルス感染症に関して、今後も状況によっては変更が生じる可能性が十分ございますので、ご来場の際には最新の情報を当館ホームページにて事前にご確認いただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

ストーリー

1984年、世界的な人気を誇るアルゼンチン出身のサッカー選手ディエゴ・マラドーナは、熱狂的な歓迎の中、イタリア南部の弱小クラブSSCナポリに移籍する。伝説として語り継がれる”神の手””5人抜き”でのメキシコW杯優勝、弱小クラブを史上初のセリアA優勝に導く偉業まで成し遂げ、サッカーの神とまで崇め立てられていた。かと思いきや、プライベートでは裏社会との交際、繰り返される不倫問題に薬物中毒とゴシップ満載のトラブルメーカーになってしまう。やがて、サッカーを愛するピュアな”ディエゴ”、マスコミを騒がせるダークな”マラドーナ”という、相反する二つの顔が浮かび上がる――。

ディエゴ・マラドーナ 二つの顔

皆さんは、マラドーナという人物について、どれほど知っていますか?
サッカーが好きな人なら、まずマラドーナを知らないことはないでしょう。サッカーに興味が無くとも、その名をどこかで聞いたことはあるのではないでしょうか。そんな希代のスーパースターの波乱に満ちた人生を映したこのドキュメンタリー映画は、観る人の心をガシッと強く掴んで最後まで離さない作品になっています。

その映像の力強さは、『AMY エイミー』でアカデミー賞を受賞し傑作ドキュメンタリーメイカーとしての評価を確立した制作陣が、長い年月と労力をかけて行った綿密な取材に裏付けられています。メディアの大人気者であったにも関わらず、誰も掘り出すことが成しえなかった貴重な秘蔵映像の数々に加え、生前のマラドーナ本人やその家族を始めとする当事者達だけが語る生々しいナレーション。そして、全盛期のマラドーナを取り囲んだ圧倒的なまでの熱狂を、ダイレクトに伝えてくる群衆たち。母国アルゼンチンではマラドーナを神として崇める宗教まで創られたほどだ。驚異的な才能とその影響力を次々に目の当たりにしていると、まるで自分自身もマラドーナの人生という狂乱の中に入りこんだかのような錯覚を覚えます。

そんな一人の伝説が、この世を去りました。コロナ渦で本作も公開延期が決定していた中、各方面の熱い要望によって遂に上映されることになりました。間違いなく、後世に語り継がれていくこの伝説を、ぜひ映画館でご覧ください。

2020.12.11

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当選者数

ペア5組10名様

応募期限

2/12(金)〜3/1(月)10:00

ご応募はこちら

KBCシネマ1・2

天神北、九州朝日放送の対面にある小さな映画館。
1988年開業、108席・80席2劇場のミニシアター。
シネマコンプレックスの多い中、映画を愛する昔ながらの流儀で上映作品を選定し、一日6〜10作品を上映。ここでしか観られない作品ばかりで映像芸術の発信地となっている。
https://kbc-cinema.com/

宮定貴子(みやさだ たかこ) 
KBCシネマ 支配人
1993年に興行界へ。既存のメジャー映画館、シネコン勤務を経て2001年より現職に携わる。
KBCシネマにて上映する作品は200本を超える昨今、プログラミングに翻弄する日々。

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