九州のおでかけ情報 2023.5
今年の八十八夜は5月2日。九州各地のお茶の産地では、新茶の収穫まっさかり。福岡の茶処といえば八女。八女茶は「あまくてコクがあり旨みの強い美味しいお茶」として知られ品評会で幾度となく日本一の称号を受けている。広大な美しい緑の茶畑を見に行くなら、今の季節が最高だ。また白壁が続く家並みが美しい街並みを楽しみながら、地域に根差したスポットにも立ち寄って、八女の魅力に触れてみよう。
※記事は2023年5月12日時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります。
※表記の金額はすべて税込価格となります。
八女茶と地域プロダクトの素晴らしさ
まさに季節を迎えた緑に輝く広大な茶畑と、八女を中心とした筑後地域の歴史、文化が育んだ伝統的なものづくりを、見て、触れて、確かめてみよう。
目の前に広がる緑のじゅうたん
八女中央大茶園九州自動車道「八女IC」もしくは「広川IC」から車で約20分、ゆるやかな傾斜の丘陵地はるか一面に広がる茶畑。約70ヘクタール、東京ドーム15個分という広大な広さの大茶園は、一般の人たちも自由に見学できる共同茶園だ。
「県営パイロット事業」として、103ヘクタールの山林を開発して作られた茶畑で、頂上には展望所が設けられている。そこから見下ろす緑の茶畑は圧巻、小高い山の丘陵は見渡す限り緑のじゅうたんが敷き詰められたような美しさ。晴れた日には有明海や島原半島まで望める。車での展望所までの道のりは直売所で尋ねるか、幟などの案内を参考に進もう。
また展望所では「大茶園café Green Monster」も営業。絶景とともに八女茶の魅力、お茶の楽しみ方を存分に味わえるカフェだ。「八女中央大茶園」で採れた茶葉を100%使用し、ドリンク、ソフトクリーム、カヌレやケーキ類などスイーツを提供。茶葉などの購入もできる。カフェの営業は12時から16時、平日に不定期で休業。
新茶の季節、爽やかな茶葉の香りに包まれて、茶摘みの光景を眺めながらの茶園散策は、癒しのひと時となるのは間違いない。茶畑内は自由に歩けるが、くれぐれも作業の邪魔にならないように。
場所 | 福岡県八女市本375-2 |
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時間 | 8時30分〜17時30分 |
定休日 | 日曜 |
お問合せ先 | 0943-22-6359 |
ものづくり文化を伝える地域文化商社
うなぎの寝床 旧寺崎邸江戸後期から昭和初期までの建築物の数々が残る国選定重要伝統的建造物群保存地区で、古くから八女の中心エリアである福島。その白壁が続く家並みに佇む町家で、衣・食・住をテーマに、筑後を中心に九州の地域文化を体現した「もの」や「こと」をつなぐ場として様々な商品を紹介している。
陶磁器、木工、テキスタイル(布製品)、食品、郷土玩具、衣服、靴など、伝統的な普段使いの日用品が約3,000種、16,000点ほど並ぶ。より深く「もの」を知り、「もの」と本が共存できる場となるよう、取り扱う商品に関する本を用意した「うなぎBOOKS」のコーナーも。またプロダクトにちなんだ企画展やワークショップも定期的に開催、HPやSNSでチェックしてみよう。
オリジナル商品「UNA PRODUCTS(うなプロダクツ)」は久留米絣を使用した「MONPE(もんぺ)」をメインとしたアパレル類を展開、同じ通り沿い徒歩数分の「旧丸林本家」で販売されている。他にも、旧寺崎邸では選りすぐりのスペシャルティコーヒー専門店として知られる大川市の「あだち珈琲」も営業していて、香り豊かなコーヒーも味わえる。
「もの」を通じて、商品の販売だけでなく、ものづくりをしている作り手、作られるものやその背景、歴史や文化などが多元的に紹介され、地域文化の風景を感じ取れる場だ。
場所 | 福岡県八女市本町327 |
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時間 | 11時〜17時 |
定休日 | 火・水曜 (祝日営業) |
お問合せ先 | 0943-24-8021 |
八女の風土に合わせ、お茶の栽培、製造、販売まで、自分たちの手で行う「八女美緑製茶」。全国茶品評会の煎茶部門で「日本一」に輝いたお茶の匠が栽培・製造するこだわりの八女茶は、「味」「旨み」の濃さが最大限に引き出されたもの。
八女茶のおいしさをより知ってもらうため、直売店の中に併設されたカフェが「八女茶カフェぶんぶく」。八女杉をふんだんに使った田舎民芸調作りの店内は、木のぬくもりを感じる落ち着いた空間で、八女茶の深いコクと上品な香りとともに、安らぎをあたえてくれる。
お茶は伝統本玉露や特上煎茶、抹茶など数種類から選べ、自分で淹れていただく。どのお茶を選ぶか、どのように淹れれば最適なのか、困った時には、日本茶アドバイザーのスタッフに気軽に声かけしよう。こだわりのお茶のおいしさをさらに引き出すオリジナル甘味類も充実。お茶と甘味のセットは100円引き。人気は「抹茶シフォンケーキ(450円)」、抹茶アイスにあずき、もちもちの白玉が添えられた「甘恋(500円)」。その他にも抹茶ラテ、ぜんざいやパフェなどもメニューに並ぶ。
またランチタイム(12時〜14時)には「茶そば(温・冷660円)「かしわおにぎりセット(770円)」を用意。八女茶の真髄を五感で味わってほしい。
場所 | 福岡県八女市大字豊福269-2 |
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時間 | 11時~17時(L.O.16時30分) |
定休日 | 水曜(直売所は無休) |
お問合せ先 | 0943-24-2000 |
JR鹿児島本線、九州新幹線の「筑後船小屋駅」から徒歩約15分。清流矢部川のほとり、樹齢300年の大クス林での森林浴や親子でたっぷり遊べる広大な「筑後広域公園」の中にある宿。客室は和洋室、和室、洋室、バリアフリーと、目的に応じて選べる居心地のよい16室が用意されている。客室から矢部川を一望、朝は野鳥の声が、夕方には美しい日の入りの景色が広がる。
夕食は、新鮮な地元の食材を職人がひとつひとつ手をかけた季節の料理。ご当地グルメ「うなぎのせいろ蒸し」を中心に、「柳川和牛」「柳川美豚」や有明海の海の幸など、こだわりの食材を使用した会席コースの中からを好みに合わせて選べる。満腹コース「うなぎのミニせいろ蒸し&旬の会席」は、鹿児島産うなぎのせいろ蒸し、旨みが凝縮された「柳川美豚」の陶板焼きをメインに天ぷらなどが並ぶボリューム満点の会席だ。
最上階には清流矢部川と百年クス群の公園を一望できる展望浴場。温泉ではないが、地下からくみ出した地下水を使用している。ゆったりと湯船に浸かって、心も体も癒やされる至福のひと時を。
場所 | 福岡県筑後市津島2108-1 |
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チェックイン | 15時 |
チェックアウト | 10時 |
お問合せ先 | 0942-42-1126 |
賞品内容 |
ツインルームペアご宿泊券 1泊朝食付き2名1組無料宿泊券 ※要予約 |
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当選者数 | ペア2組 4名さま |
応募期間 | 2023年5月12日(金)~ 2023年5月29日(月)10:00まで |
有効期限 | 2023年6月1日(木)~2023年12月28日(木) 除外日:2023年8月10日(木)~8月15日(火) |
備考 |
予約時に、BBIQ読者プレゼント無料宿泊券ご利用の旨お伝えください。 1泊朝食付きです。別途お1人様200円の宿泊税が必要です。 事前にお電話またはホームページにて空室状況をご確認ください。 グレードアップ等により差額が生じた場合は、その差額をお支払いください。 |
広大な敷地の中、文化交流施設や球技場、体育館など各種スポーツ施設を備えた「筑後広域公園」。「筑後船小屋駅」から公園内を抜けて、徒歩約15分。矢部川のほとりに佇む宿泊施設だ。江戸時代に柳川藩が水害を防ぐために植えたクスに覆われた中ノ島を眼下に望む立地である。
洋室ツインの部屋はシンプルだが明るく、ゆったりと過ごせる。夕陽や朝陽に照らされ時の経過とともに絶妙な色彩の変化を見せる矢部川とクス林が作り出す風景は、どこか懐かしさを呼び起こしてくれる。
朝は焼き魚や卵料理、一品、サラダなど地元の食材を多く盛り込んだ和朝食。「八女産ヒノヒカリ」を使用した真っ白もちもちな炊きたてご飯と、八女の醸造元が作る手作り麦みその味噌汁、甘くてコクがある「八女茶」で、すっきりとヘルシーなお目覚めご飯をいただける。
宿から外に出て、広々とした公園でジョギングしたり、矢部川沿いの遊歩道を散策したり、思い思いに旅のひと時を過ごそう。また徒歩圏内にソフトバンクホークスのファーム本拠スタジアムもあるので、野球ファンにもおすすめ。
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福岡県八女市本375-2
【TEL】0943-22-6359
https://yame810.com/
福岡県八女市本町327
【TEL】0943-24-8021
https://unagino-nedoko.net/
福岡県八女市大字豊福269-2
【TEL】0943-24-2000
https://www.yamemiryokuen.com/cafe/
福岡県筑後市津島2108-1
【TEL】0942-42-1126
https://kouennoyado.jp/