今月は長崎県新名所の誕生に沸く野母崎で
太古～近代の長崎の歴史に触れる

「長崎のもざき恐竜パーク」は、「野母崎総合運動公園」として親しまれていた場所を再整備し、10月29日（金）にオープン予定。国内3ヵ所目となる恐竜博物館や子どもたちが自由に楽しめる広場を新設するほか、軍艦島資料館などが一つの場所に集まり、一日中楽しめる施設となっている。

• 「長崎のもざき恐竜パーク」の目玉施設「長崎市恐竜博物館」。太古の時代は大陸と地続きだった長崎は、本格的な調査が始まった2010年から恐竜化石が数多く発見されている。その多くが8100万年前（後期白亜紀）のものと推測され、全国的に貴重な発掘フィールドとして注目されている。恐竜博物館の誕生により、長崎で見つかった化石や調査の状況などをより身近に感じられるようになるだろう。

  【長崎市恐竜博物館】
  ※10月29日（金）オープン予定

  場所：

  長崎県長崎市野母町568-1

  時間：

  9時～17時

  休館：

  毎週月曜日

  入館料：

  常設展 一般500円、
  小・中学生・幼児200円、3歳未満無料

  アクセス：

  JR「長崎駅」から車で約45分

  駐車場：

  有り（無料・約110台）

  問合せ先：

  095-898-8000

• 「長崎の自然史」や「生命の記録」など5つのテーマを設け、ストーリーに沿って太古の長崎を探求できる。展示数は、長崎市で発掘された化石を中心とする約180点。実物の化石に触れることができるコーナーや、最新の技術研究に基づいたリアルな恐竜ロボットも楽しみだ。また、学芸員が発掘調査を行う様子や収蔵庫をガラス越しに見学できる「オープンラボ」もある。
• 長崎市の姉妹都市であるオランダのライデン市にあるシーボルトゆかりの国立博物館「ナチュラリス生物多様性センター」で展示されているティラノサウルスの全身骨格レプリカを世界で唯一展示。約13mのティラノサウルス・レックス（愛称：トリックス）は迫力満点だ。
• ユニバーサルデザインに配慮し、さまざまな年代の子どもが思いきり体を動かして遊べる「こども広場」。恐竜の形をした遊具など、ここならではの雰囲気を楽しめる。
• 西日本屈指の水仙の産地として発展してきた野母崎。パーク内の「水仙の丘」では毎年1月頃、約1,000万本の日本水仙の白い花が一面を埋め尽くす。長崎県内で唯一、環境省の「かおり風景100選」に選ばれている場所だ。視線の先には沖合約4kmに浮かぶ軍艦島が見える。
• 野母崎から見える炭鉱の島「軍艦島（端島）」が世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産～製鉄・製鋼、造船、石炭産業～」に2015年に認定され、2016年に開館した「長崎市軍艦島資料館」。10月29日オープンの「長崎のもざき恐竜パーク」の一画をなすが、こちらは現在も入館が可能だ。

  【長崎市軍艦島資料館】
  ※9月12日（日）まで臨時休館中。感染状況により、休館の終期が延長となる可能性があります。

  場所：

  長崎県長崎市野母町562-1

  時間：

  9時～17時（最終入館16時半）

  休館：

  12月29日～1月3日

  入館料：

  15歳以上200円、小・中学生100円

  アクセス：

  JR「長崎駅」から車で約45分

  駐車場：

  有り（無料・約110台）

  問合せ先：

  095-893-1651

• 地下600m以上の海底で行われていた当時の作業の様子や軍艦島で暮らしていた人々の生活風景など、歴史や文化、日本の近代化に貢献した役割などをパネルや映像で紹介している。
• 日本初といわれる鉄筋コンクリートアパートの内部の様子なども写真で展示。実際に使われていた家電などから、当時の生活の様子がうかがえる。
• ムービーコーナーで見ることができる映像「軍艦島・明治日本の産業革命遺産」。現在、実施されている軍艦島ツアーでは立ち入りができないエリアにある病院や学校、高層アパートの屋上からの様子など貴重な風景を映す。2分と10分の映像がある。

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