九州の
おでかけ情報2021.07
今月は大分県「九州の屋根」を楽しむ
夏の高原で山の素晴らしさを実感
九州本土では一番高い「中岳」(標高1,791メートル)を擁する「くじゅう連山」は、「九州の屋根」と呼ばれる高原地帯で、日本百名山の一つに数えられる。岩場あり、草原ありの登山路は、四季折々の眺望が多彩に変化し、初心者から上級者まで、山の素晴らしさを堪能できる。このため全国から登山に訪れる人が絶えることがない。日本人にとって故郷のような場所。地産地消のレストランや温泉もあり、終日楽しめるエリアだ。
※記事は2021年7月9日時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります。
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山荘の個室は、板壁に囲まれた畳敷き。部屋には寝具以外の余分なものがない。窓の外は、くじゅうの山々が広がる。その景色こそが格別の贅沢だ。 個室のうち角部屋の特別室だけは窓が2方向にある。特別室に入ると山々に囲まれているようだ。
登山の疲れを癒す温泉は、九州で最も高い場所にあるといわれている。この温泉の湯船からも、大船山、平治岳、立中山の山々が視界に入る。
山荘からは、坊ガツル湿原も望むことができる。湿原は1978年にNHK「みんなのうた」で放送された「坊がつる讃歌」(芹洋子)にも歌われた。さらに2005年、タデ原湿原とともに「くじゅう坊ガツル・タデ原湿原」としてラムサール条約の登録湿原となった。
湿原には、ミヤマキリシマだけでなく、コオニユリ、ノハナショウブ、ニシキウツギなど多種多彩の草花が咲き、登山客の目を楽しませる。