6月はジューンブライド。「6月に結婚する花嫁は幸せになれる」というヨーロッパの古い言い伝えが日本にも広まり、この時期に結婚式を挙げられる方が多いようです。
日本では、招待客は結婚式場に着くと、受付でご祝儀を渡して記帳をする、というスタイルがほとんどではないでしょうか。この時の「ご祝儀を渡す」という所作にも、マナーがあることをご存じですか?
よく目にするのが、「袱紗(ふくさ)からご祝儀袋を出し、ご祝儀袋のみを受付の方に差し出す」という所作ですが、「せっかく袱紗をお持ちなのに、もったいない!」と思ってしまいます。
それでは、どのように袱紗を活用したら良いのでしょうか?
正解は、袱紗を『名刺交換の際の名刺入れのように扱う』です。
袱紗の種類は大きく分けて「包むタイプ」と「挟むタイプ」の2つがあります。
包むタイプの袱紗には、「風呂敷タイプ」「爪付きタイプ」「台付きタイプ」があり、爪と台がどちらもついているものもあります。
挟むタイプの袱紗は、ポケットがついたもので「金封袱紗」と呼ばれています。
今回は、金封袱紗での渡し方をご紹介します。
このような袱紗の使い方は、弔事の場合も同じです。ただ、弔事の場合は、上記1での手の右と左を置き換え、反時計回りにしてお渡しします。
また、慶事での袱紗の色は暖色系(赤、ピンク、オレンジ、黄色、金など)、弔事では寒色系(深緑、ブルーグレー、紺、グレーなど)がふさわしいとされています。紫は慶事・弔事どちらでもふさわしいとされていますので、1つ持っていると便利です。
慶事や弔事は非日常の出来事ですので、所作を練習する機会も少ないかと思います。
いざという時に慌てないためにも、おうち時間にぜひ練習されてみてはいかがでしょうか。
高山 友紀子
プロフィール
私立明治学園小・中・高等学校、福岡女学院大学卒業。
大学卒業後10年以上にわたり、九州電力をはじめ福岡地場企業にて役員秘書、ITベンチャー企業で社長秘書兼総務部長として勤務。その経験を活かし、2020年に合同会社Office Fierte(オフィス フィエルテ)を設立。法人向けにオンライン秘書サービスや企業研修(新入社員研修、管理職研修、コミュニケーション研修、接遇研修など)、個人向けにパーソナルプロデュース(見た目、立ち居振る舞い、話し方のマンツーマンでのトータルプロデュース)を提供している。特に、就活生、婚活者、営業職、経営者、子供をお受験させる保護者など、福岡県内外からパーソナルプロデュースの依頼が絶えず、数ヵ月先まで予約が埋まっている。
福岡アナウンススクールアナウンサー受験講座終了。
NPO法人日本サービスマナー協会認定マナー講師。
NPO法人日本サービスマナー協会接客サービスマナー検定認定校。
https://www.office-fierte.com/
https://www.instagram.com/office_fierte/