Vol.9 没頭できるおうち手芸! スリッパをつくろう

スリッパをつくろう

美しいと思いませんか! このスリッパはプロがつくったのでステッチも均等に並んでいますが、こんなステッチを自分でつくれたらカッコイイですよね。毎日使う道具をすべてお気に入りのモノで揃えることができたら、おうちで過ごす時間はもっと楽しくなるはず!

というわけで、今回はできるだけおうちにある道具を使って手づくりのスリッパづくりに挑戦しましょう。

準備するもの

材料

・たこ糸(革用糸があればベスト)
・千枚通し(丸抜きがあればベスト。
丸抜きを使う場合はハンマーとゴム板も用意)
・手縫い針2本(革縫い針があればベスト)
・インソール(100均で購入)
・ポリスチレンフォームやコルクなど厚みがあるもの
・革(35cm×60cm)

※使用する革によっては千枚通しだとうまく穴が開かないこともあるかもしれないので、その場合は丸抜きを使ってください。

Lesson1 型紙をダウンロードしよう

  1. 1.下の4つのボタンから型紙をダウンロードします(A3の紙で出力してくださいね!)。
  2. 2.ダウンロードした型紙をスケッチブックなどの厚紙に貼り、型紙に合わせてハサミで切っていきます。
  3. 3.革に型紙を重ね、革をざっくり5mm増しでカットします。
  4. 4.ポリスチレンフォームの上に革と型紙を載せて、千枚通しで糸を通す穴を開けていきます。
  5. 5.革をキレイに切ったら、準備完了!

Lesson2 手縫い始め〜完成まで

型紙についている「縫い始め」の位置を革の裏に書き写します(写真では赤ペンでしるしをつけています)

スリッパをつくろう

たこ糸を2m20cm程度の長さでカットしたら、糸の左右からそれぞれの針に糸を通します。床に接触する部分(@)、インソール(A)、足の裏に接する部分(B)の革の3枚を重ねたら、

スリッパをつくろう

縫い始めの印をつけた場所(穴)にどちらか1本の針を通します。

スリッパをつくろう

糸を通し終えたらもう1本の針に持ち換えて、先ほど糸を通した逆側から“同じ穴に”糸を通します。
※表から裏に向けて糸を通したのなら、もう1本の針は裏から表へ同じ穴に糸を通します。

1つの穴に2つの針の糸を通す。この作業を繰り返します。

スリッパをつくろう

たこ糸は本来革製品で使う糸ではないので、時々ダマになりやすいんです。ダマになった時は↓のように、糸を左右からギュッと引っ張ってくださいね。

スリッパをつくろう

足の裏と甲の部分の布が交わるところまで縫い進めたら↓

スリッパをつくろう

ここからは甲の部分も一緒に縫っていきます。ここからが少しややこしいのでしっかり読んでから進めましょう!

足の裏と甲の部分は2つの山のように分かれていますが、分かれ目の最初の左穴に下から上に向けて糸を通します。

スリッパをつくろう

次に、同じ穴に対してもう1つの針を今度は上から糸を通し、

スリッパをつくろう

そのまま右側の山(甲)部分の革の穴に通します。

このようになっていますか?↓

スリッパをつくろう

あとは、1つの穴に2つの針の糸を通す(表から裏へ、裏から表への)作業を繰り返していけばOK!
縫い始めのところまで縫い終わったら、表側にある針と糸を床に接する部分(スリッパの裏側)に通します。この時通す穴は1つ手前の穴になります。

スリッパをつくろう

足の裏側の部分に、2本の針が顔を出しました!

スリッパをつくろう

ここから最後の仕上げに入ります。
ほどけないように糸を2回結び、ステッチ1つひとつに対して針と糸を通していきます。5つ目のステッチまで進んだらハサミで糸を切りましょう。

スリッパをつくろう

スリッパをつくろう

もう1つの針に持ち替えて「縫い始め」の位置からUターンするように5つめのステッチまで同じ作業を繰り返します。
ハサミで切った糸がほつれないように木工ボンドで固めたら完成です!

スリッパをつくろう

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阿久津周平さん阿久津周平さん