今回教えてくれるのは、福岡市でアロマとキャンドルづくりを教えている作家の大西 博之さん。大西さんのスタジオは、いつもドライフラワーとキャンドルがステキにディスプレイされていて、訪れる度に心が癒されるんです!
夜、お部屋の電気を消して、またはダウンライトのみにしてキャンドルを灯してみる。そんないつもとは違う景色の中で、食事をしたりお酒を飲んだり、ぼんやりしたら、ステキなオフタイムを過ごせそうです。
【用意するもの】
※ジェルワックスはインターネットで「キャンドル 資材」と検索すれば購入先が出てきます。JCA(日本キャンドル協会)のオンラインショップでも購入可。お近くの東急ハンズに問い合わせするのもオススメです。
■JCA公式キャンドル資材ショップ
https://shop-candle.com/
ジェルワックスは塊で販売されているので、下記のようにあらかじめ必要な分量を手でちぎります。
「ジェルワックスは溶かしていくと煤(スス)が出る性質を持っているのですが、小さくすることで溶けやすく煤が出にくくなるんです」と大西さん。
グラム数はジェルワックスを流し込みたい容器と同じ分量が必要なので、今回は400gを用意。
ジェルワックスを入れた鍋をIHコンロで温めて溶かします。この時、ガスコンロを使うと引火する可能性があるので、IHコンロを推奨しています。
気泡が出てきたら、ターボ式ライターの登場! 気泡を狙ってライターの火を当てると消えますが、火がワックスに引火しないように気をつけて。
固形から液状に変わったら、温度を計ります。100度を超えたら、IHコンロを止めて余熱で溶かしましょう。100度に下がるまでしばらく放置します。
ジェルワックスはかき混ぜると気泡が出るので、気泡を出したくない場合はできるだけかき混ぜないのがベター。かき混ぜる場合は、鉄またはガラスの棒を使いましょう(割り箸でかき混ぜると余計に気泡が出るのでNG)。
用意した押し花や古切手などをボウルの側面に貼るために、溶かしたジェルワックスを少しだけボウルに注ぎます。
ちなみに、今回用意した“貼るもの”はコレ↓
ボタンも入れたいと思います。ボタンを入れる時は、厚みのあるタイプではなく薄くてペラペラなものを選んでくださいね。
では、少しだけ注ぎます!
注いだらまんべんなくコーティングしたいので、ボウルをグルグルと回していきます。膜がついたのが、わかりますか?
この時、ジェルワックスがドロッとなりすぎて器を回しながらジェルワックスを延ばすことが難しければ、もう一度100度近くまで温めてみてください。サラサラ状の液体でするとコーティングしやすいですよ!
「飾りは、どんな配置にしようかな〜」と大西さん。
今回は、こんなデザインにしました!
貼ったものを固定させるために、再び膜をつけていきます。ジェルワックスが入った鍋をもう一度温めて、100度まで下がったら少しだけボウルに注ぎ、コーティングをしましょう。
※温度が高い状態のまま注ぐと貼ったものが高温で溶けてしまうので、100〜80度内で様子を見ながら作業を行なってください。
コーティング作業が終わったら、最後にボウルの8分目のあたりまで注いでいきます。この時、100度ではなくてもジェルワックスが少しドロッとなった状態(80度程度)でもOK! 気泡を入れたくない場合は、ゆっくり注ぐのがポイント!(気泡を入れたい場合は緩急をつけて注いでくださいね)。
ある程度まで注いだらウッドウィックを写真のように沈めます。
一番下まで沈めてOK! もし芯が長すぎる場合は、ハサミでカットをしてください。残りのジェルも注いでいきます。
これからの季節だと15〜20分ほどで、夏はもうちょっと時間を置くと自然と固まってきます。固まったらできあがりです!
完成したので、火を灯してみました。
お部屋の照明を落とすとこんな感じ↓。
透明感のあるゼリーのような質感がオシャレで絵になります。アロマキャンドルにしたい人は、溶かしたジェルワックスに好みの精油をワックスに対して5%前後入れてもOK!
ジェルワックスを入れるボウルは、ガラスの器であればどんな形でもつくれるので、100円ショップなどで好みの器を見つけて好きなデザインを楽しんでくださいね。