写真って、撮る人によってどうしてこんなにも違いが出るのでしょうか?
「同じ場所で同じモノを撮っているのに、あの人が撮った写真はステキで、わたしが撮った写真はパッとしない…」「かわいく撮りたいのに、かわいくならない」など、撮影に対するちょっとしたストレス。
今月は、ステキな写真が撮れるテクニックの一部をご紹介します。
教えてくれるのは、「福岡フォトサークル」を主宰しているカメラマンの平田 俊さんです。
インスタグラムの影響で料理を記録として撮る人が増えましたが、おいしそうに見える写真の撮り方ってなんだと思いますか?
一番大切なのは「光」なんです。光の下で撮っているのにキレイに撮れないという人は、2つ以上の光の色が混じってないか周囲を確認してみてください。
例えば、この写真↓
1枚目と2枚目の写真はともに左横と奥に大きな窓があり、天井にダウンライトがある環境で撮影しました。
ということは、この写真の中には外からの光とダウンライトの光が混じっていることになります。
「光=明るい」と捉えがちですが、よ〜くよく考えると電球や蛍光灯の種類によっても色は違うし(白熱灯や暖色灯など売っていますよね!)、太陽の光も時間帯によって色が違うことに気づきます。
そう! この写真で言えばダウンライトは黄色が強く、日中の外の光は青色が強いんです。
ピザの左側に影もできています。
大切なのは「光」でしたよね。
日中の太陽光は電気の光よりも明るさが強いので、太陽の光がふんだんに入る場所がオススメの撮影スポットになります(場所によっては逆光が強すぎる場合もありますが、逆光の中での撮影はおいしそうに見えるので、試しながら撮影してください)。
さて、次は窓際に移動して写真を撮ってみました。
平田さんのお向かいと奥に大きな窓があります。
この環境で撮ったのが、こちらの写真↓
光が混じっていないのが、わかりますか?
これで、光に関する心配はなくなりました!
ここまでのおさらい。
光が混じっていない場所で撮ると、キレイに撮れる!
次は構図です。
「おいしそうに見えるように撮りたい時は、斜め45度から撮るのがオススメ」と平田さん。
先ほどの写真(↓)は、斜め45度から撮った写真になります。
ちなみにもう少しスマホの位置を下げて撮ると、このような表情になりました。
この写真自体を見るとそうでもないですが、斜め45度から撮った写真と比較するとピザのふちが目立ちすぎてややバランスが悪い状態に。
カメラのレンズとピザのふちの距離が近すぎることが原因です。
「カフェっぽいかわいい雰囲気の写真が撮りたいです」と平田さんにリクエストして撮ってもらった写真がこちら↓
斜め45度に比べて迫力は欠けますが、真上から撮ることでカジュアルな表情に。
ピザだけだと空間が寂しかったので、コーヒーを置いてみました。
慣れてきたら、カメラや写したいものを左右に回したり、写したいものにカメラごと近づいたり遠ざかったりして、自分が“いいな!”と思う位置を見つけましょう!
デジカメも考え方は一緒ですよ。
ピザのふちを一部隠して撮ると、トマトソースの赤が強調されてより明るい写真になったり
太陽光が少し当たっているイスを利用して、カフェ感を演出。
イスの奥の雰囲気が見えて、より立体的な写真になります。
ここまでのおさらい。
腕や脚を伸ばしたり曲げたりして(全身を使って)、
様々な角度からベストなポジションを見つける!
スマホはセンサーが小さいので、通常はアプリで加工しないと大きなカメラで撮影するときのような“ぼかし”をつくることはできません。ただ小さなものをグッと近づけるとレンズの特性で背景をぼかすことができます。
おいしそうに撮れました!
陽が沈んできて、影ができたテーブルを見つけました↓。
「こんなに影が入ると、さすがに撮影には不向きですね〜」と平田さんに話しかけると「この影を活かして、オシャレに撮ってみましょう!」とうれしい提案が…!
「この影を大胆に活かしてみます」と撮影した写真がこちら↓
CDのジャケットにもありそうな、しっとりとした写真を撮ることができました。
のんびりとした空気感が、写真から伝わってきます。
今回教えてもらったLesson1〜3(4はおまけ)をマスターするだけで、写真の出来はグッと変わります。
皆さんも、参考にされてくださいね。
さて、最後の一枚は平田さんが撮ってくださったコネクトくんです。かわいい写真をありがとうございました!
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