コロナ以降、朝ごはんのブームが続いています。特に福岡は“朝活”を楽しむ人たちの後押しもあり、ここ数年で朝から営業するお店がずいぶん増えました。そこで今回は、少し早起きしても食べに行きたい福岡のモーニングをご紹介! 1日の始まりにおいしい朝ごはんを食べて、気持ちのいいスタートを切りましょう。
※記事は2022年11月11日時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります。
表記の金額はすべて税込価格となります。
平日の朝でも多い時は200食近い注文が入る「いとおかし」の朝ごはん。『いとおかし定食(2500円)』と同じぐらい人気なのが『日替わり朝定食(1000円)』。今の時期は『伊勢海老定食(2500円)』もある
海老が目を惹く、美しい丼。ウニ、イクラ、赤海老、赤海老のユッケがたっぷりと盛られた豪華なミニ海鮮丼は、朝から元気をもらえること間違いなし! インスタグラムでも人気の「いとおかし」の“朝ごはんの部”は、この日もカウンター席はたくさんの笑顔で賑わっていた。店の前には、県外から来たのであろう、キャリーバッグを持って並んでいる人も多い。このミニ丼が付く「いとおかし定食」は、カニのお味噌汁と小鉢、そして絶品の縞ホッケの唐揚げが付いている。
名前は“ミニ”海鮮丼だがボリュームはたっぷりなので、この一杯だけで満足感はかなりある。もっとたくさん海鮮丼を食べたい人は『海鮮丼(2000円)』もあり
「あま〜い!」と心の中でガッツポーズした縞ホッケの唐揚げは、肉厚で身がぷりぷり! 脂がのっているのでなめらかな舌触りと薄衣のサクッとした食感も楽しめる。縞ホッケだけで白ごはんが十分進みそうなのに、これが海鮮丼なのだから、なんて贅沢な組み合わせだろう…! 旨みがたっぷりと入った殻付きカニのお味噌汁は甘く、風味も良くて贅沢な味わい。ごはんは何回でもお替りが無料で、小皿に盛られた明太子とたくあんだけで、もう一杯平らげてしまいそう。
『天然鯛茶漬け』以外は、すべて殻付きカニのお味噌汁が付いている。これからの季節は、カキフライやサンマも登場予定というから楽しみだ!
コロナ禍の2020年5月にオープンした「いとおかし」。緊急事態宣言などで夜の営業が厳しく、チャレンジしてみようと魚主体の定食“朝ごはんの部”を始めたら、1年後には行列ができる人気店となった!「お客さまがメニューとにらめっこして選んだ“1つの注文”への想いを大切に、これからもつくり続けていきたいです」と朝長の島本さん。席や料理の予約ができるのは、“夜の部”のみ。おいしくて元気の出る朝ごはんを求めて、今日もみんながやって来る。
訪れたのは、
092-715-1004
福岡市中央区春吉3-25-27
7:00〜12:00(O.S.11:30)、土日祝〜14:00(O.S.13:30)
“夜の部”は、17:30〜24:00
不定休
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400103/40053841/
アクセス_福岡市営地下鉄七隈線「天神南駅」から徒歩約5分
『豆藤定食(550円)』は日替わりのお総菜1品の他に、できたて豆腐・厚揚げ・おからコロッケの中から2種類選ぶことができる
老舗のお豆腐屋さんで、ヘルシーな朝食を。大正10年に八女で創業し、25年ほど前に平尾にも店を構えた「豆藤」。八女の清らかな水でつくった豆腐を平尾でも購入できると人気の店だ。昨年3月から始めた朝ごはんは、『豆汁定食』と『豆藤定食』の2つ。“豆汁”とは、豆乳で炊いたトンコツスープに自家製の味噌ダレを溶いた汁物で、たっぷりのお豆腐が入っている。初めて豆汁をいただいた時、今までにない味わいと奥深さに、驚きと感激が入り混じる感情を覚えた。
『豆藤定食』で選べる“できたて豆腐”は、限定15食ほど。1階でつくっており売切れ次第終了となるので、食べたければ朝早めの来店がオススメ
濃厚な味噌の旨味に、ふわぁと香るトンコツの風味。身体に染みわたる、やさしい味わい。「豆藤」はもともと、お豆腐とお豆腐を使ったお惣菜のみを販売していたが、試行錯誤してつくったこの豆汁をたくさんの人に味わってほしくて、4〜5年前に飲食営業を始めたそうだ。今ではお昼や夜に様々なメニューが登場しているが、それでも主役はやっぱり“豆汁”! 夜、疲れた身体の状態で食べる豆汁もおいしいだろうなとぼんやり思った。つややかに光る“できたて豆腐”は
1階ではお惣菜の他に、『豆乳ソフトクリーム』や『タピオカ ソイクリーム』(プレーン、抹茶、きな粉、黒ゴマ、ココア味)、『豆乳シェイク』なども購入できる
なめらかで、大豆の豊かなコクと甘みが口いっぱいに広がる。揚げたての“厚揚げ”はサクッとした表面が香ばしく、中のトロッとした食感とふわっとした軽さが楽しい! 味はプレーン、紫蘇、柚子、ゴマ、ねぎ唐辛子から選べる贅沢さもポイント。この完全無添加な朝食は、1階で販売しているお惣菜をオプションで付けることもできる。魚のすり身が入っている『とうふ天 明太子味』を以前食べたことがあるがおいしかったので、こちらもオプションにオススメだ。
訪れたのは、
092-523-4500
福岡市中央区平尾2-14-19
朝食_8:00〜11:30、ランチ_11:30〜15:00、ディナー_15:00〜21:00
日祝休
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400104/40011448/
アクセス_西鉄電車「西鉄平尾駅」から徒歩約3分
『だし玉サンドセット(730円)』と『旅するおいなりセット(680円)』は、選べる八女茶付き。季節によって味が異なるおいなりは包みの色によって味が異なり、『旅するおいなりセット』では好きな味を2種選ぶことができる
晴れた日の朝は、大濠公園の景色を眺めながら朝ごはんを食べるのも気持ちいい。八女茶と九州のローカル食材を編集するカフェ「&LOCALS 大濠公園」でオススメの朝食は、『だし玉サンドセット』と『旅するおいなりセット』。1階席と、イベントがなければ2階席も利用できるし、テイクアウトして公園のベンチで風を感じながら食べるのもOK。キャンディタイプの包装紙に包まれたおいなりは、手を汚さずに片手で(しかもオシャレに!)食べることができる。
セットに付いている“選べる八女茶”の中にはホットのお抹茶もある。朝からのんびりとした気持ちになれそう
サンドイッチを手に取ると、分厚い出汁巻きがプルプルッとしていて、懐かしく素朴な味がする。玉子の味を邪魔しないよう、パンに薄く塗ったわさびマヨネーズがほんのりとアクセントとなって、頬張る度に出汁の上品な味わいが広がる。福岡のパン屋さん「LA SPIGA」のパンに挟んだ出汁巻きは、福岡県鞍手町の農場から直送した卵に、雲仙のいりこ出汁を混ぜてつくっていて、朝食ではないが11時半からはこの出汁巻き玉子を使ったお膳もある(限定30食)。
注目したいのが、“選べる八女茶”の中にある『八女茶アンサンブリュー』。店オリジナルのお茶で、抹茶をベースにほうじ茶、和紅茶、玄米をブレンド。和紅茶が入ることで、ほうじ茶や玄米茶だけでは出せないまろやかな味わいとなっている
赤の包み紙は、半生ドライにして味を凝縮させた“りんご蜂蜜おいなり”。噛む度に果肉のザクッ、ザクッとした食感が珍しく、ごはんが甘くておいしい。グレーの包装紙は“ジンジャー胡麻おいなり”で、ショウガのピリッとしたスパイシーさがクセになりそう。1日通して注文できる『旅するおいなりセット』だが、お味噌汁が付くのは11時半までの限定サービスなので、せっかくなら朝ごはんの時間にぜひ。差し入れやおみやげにもなるおいなりは、単品購入もできる。
訪れたのは、
092-401-0275
福岡市中央区大濠公園1-9 大濠テラス
9:00〜O.S.18:00(朝食は11:30まで)
月曜休(祝日の場合は、翌日休)
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400105/40055074/
アクセス_福岡市営地下鉄「大濠公園駅」・七隈線「六本松駅」より
徒歩約12分、西鉄バス「福岡城・NHK放送センター入口」より徒歩5分