Delicious Noodles!!長崎でおいしい麺を食べよう

今月、取材で長崎に訪れたら、街の至るところに紫陽花が咲いていました。紫陽花といえば、オランダ商館の医師・シーボルトとお滝さんの恋物語、そして愛するお滝さんの名前から付けた「オタクサ」。石畳の道や古い建物が見える街並みをのんびりお散歩しながら、紫陽花を愛でつつ、長崎に触れて楽しんで。

※記事は2019年6月14日時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります。

長崎でごはんを食べる時、何を食べますか? 王道はちゃんぽんだけど、ちゃんぽんだけでなくおいしい麺がたくさんあるんです。そこで今回は、長崎を楽しむヒントとして「麺」に注目をしてみました。どんぶり1杯にいろんな想いが込められているまんぷくトリップ。これらを食べれば、心も大満足!
  • 1 福建省の人たちが移り住み、街の基礎を築いていった長崎中華街。まずは中華街で、おいしいちゃんぽんを食べよう。

    • ちゃんぽんの麺は、喉越しの良い太麺を使用。豚骨をブレンドした鶏ガラスープに素材の旨みが凝縮した創業以来92年続く伝統の味。長崎に訪れる度に食べたくなる一杯

    毎朝、料理人たちが1つひとつ手づくりしているシュウマイは、しっとりとした肉の旨味とエビの食感が楽しめる自慢のひと皿。蒸して揚げたミルクパンもオススメ

    会楽園 かいらくえん

    中華街にある北門のすぐそばにあるお店。中国料理の醍醐味を味わえるこのお店の中で、最も調理が難しいのがちゃんぽんだという。「ちゃんぽんは、具材が入ったアツアツのスープに茹でた麺を絡ませて器に盛る料理だと勘違いしている人も多いのですが、実は煮込み料理なんです」と話すのは、オーナーの林さん。煮込むことで、野菜や海鮮、肉、麺が持つ味がスープと混ざり、そこで初めて完成する。

    野菜は夏と冬では味が異なるのに、使う具材はいつも一緒。いつ食べてもどの料理人がつくっても味がブレない「会楽園のちゃんぽん」をつくるには、季節によって微妙に変化する素材の味を舌で敏感に受け止め、味を調整しながらつくる必要がある。料理人としての豊富な経験と高い技術が必要とされるからこそ、簡単にはちゃんぽんの担当にはなれないという。手軽な料金なのに料理人たちの想いが込められた、究極の一杯をどうぞ召し上がれ。

    訪れたのは「会楽園」
    長崎市新地町10-16
    11:00〜O.S.14:45、17:00〜O.S.19:45、不定休
    095-822-4261
    https://www.kairakuen.tv/
    アクセス__長崎電道「新地中華街駅」から徒歩3分

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  • 2 市内中心部は、コンパクトな長崎。時には路面電車から降りて、長崎の街を散策しながら次のお店へ。

    • クラシック音楽が流れる空間の中で、ゆっくり食事を楽しめる。シャキシャキとしたネギの食感がたまらなくて、麺がどんどん進んでいく

    中国の古木を所々あしらった空間やガラス窓から入る光が心地いい。杏仁豆腐好きなら「豆乳杏仁豆腐」は必食! ミルク風味のもっちりとした味わい

    紅灯記 こうとうき

    紅灯記を語る上で、ネギそばは欠かすことができない存在だ。テーブルに運ばれてくると、ふわっと漂うゴマ油とチャーシューの香り、鶏ガラなどで取ったクリアなスープ。ちゃんぽん文化の根強い長崎にあって、43年前に先代がこの土地にお店を開いた当初は珍しい料理だっただろう。

    具材はシンプルにネギとチャーシューだけ。チャーシューを食べた後、次は何気なくチャーシューとネギを一緒に頬張ったら、口の中で甘みと風味が増し、味わいが変化したことに驚いた。なんでもこのチャーシューは釜で焼いているそうで、このお店のルーツなっている広東料理の中の「窯焼き料理」の1つとしてつくっているのだそう。つるっとした食べやすい中太麺が、スープと絡んでスルスルと口の中に入る。澄んだスープの味はやさしく、すべて飲み干してしまうおいしさ。多くの人に親しまれている味が、ここにある。

    訪れたのは「紅灯記」
    長崎市万才町3-2
    11:30〜O.S.13:30、17:30〜O.S.20:30、日祝休
    095-826-3004
    https://www.kotoki.jp/kotoki/
    アクセス__長崎電道「めがね橋駅」から徒歩6分

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  • 3 浜町アーケード街から一本路地に入った小さな通りには、趣のあるお店が佇み、ステキなモノと出合えそうな予感!

    • 佐世保の名物・レモンステーキからヒントを得てつくったレモンとんこつらーめん。輪切りのレモンがかわいくて、インスタ映えする一杯

    店長の橋本さんが率いる本店は、浜町アーケード街の近くにある。写真右はピリ辛野菜を卵で盛りつけたピリ辛たまご丼と、国産黒豚をたっぷりと使った黒豚餃子

    麺也 オールウェイズ 本店

    ちゃんぽんのお店がラーメンを提供することはあっても、ラーメン屋は珍しかったという長崎。この10年で麺文化に新風が吹き、ラーメン店が街の至る所に根付くようになった。そんな長崎に、一風変わったラーメンを食べさせてくれるお店がある。それがオールウェイズのレモンとんこつらーめんだ。当初、とんこつラーメンに馴染みの薄い長崎の人に受け入れてもらいたいと考えてつくった、さっぱりとした味わいだ。

    愛らしい見た目に目を細め、香りに一瞬「あれ?」と首をかしげる。とんこつラーメンなのに、フレンチのような洋の香りがするからだ。なのに、スープを飲むととんこつの味がする。不思議な感覚に襲われて面白い。このスープと、そして小麦の香りが引き立つようにあえて1種類のみでつくっている自家製麺が絡み合い、あっさりとコクのある味わいを引き出している。

    訪れたのは「麺也オールウェイズ 本店」
    長崎市万屋町5-22
    11:30〜O.S.23:45、水曜休
    095-824-1199
    https://menya-always.com/
    アクセス__長崎電道「思案橋駅」から徒歩3分

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