インターネットの上りと下りとは?
快適な通信速度の目安を解説

更新日:2023-11-24

インターネットの上りや下りという言葉を聞いたことがありますか?上り・下りという概念は、インターネットの通信速度を評価する際の重要なポイントになります。インターネットの使い方によって、上りと下りのどちらの速度を重視すべきか違ってきます。
この記事では、インターネットの上りと下りの快適な速度の目安と、スピードが遅い場合の対処法について解説します。

インターネットの上りと下りとは?

インターネットの上りと下りとは、パソコンやスマートフォンでインターネットを利用する際のデータ転送の方向を示す用語です。それぞれの意味について詳しく解説します。

インターネットの上り

インターネットの上りは、データを送信したり、アップロードしたりすることを指します。例えば、メールを送信する、SNSに投稿する、クラウドサービスに画像や動画などのファイルをアップロードして保存するなどがこれに該当します。

そのため、SNSやYouTubeに画像や動画などのデータサイズの大きいファイルを頻繁にアップロードする場合は、上りの速度が速いことが求められます。

インターネットの下り

インターネットの下りは、データを受信したり、ダウンロードしたりすることを指します。例えば、メールを受信する、画像や動画を見る、クラウド上に保存されているファイルを自分のデバイスにダウンロードするといったことが該当します。

快適にさまざまなウェブサイトを閲覧したい、動画のストリーミングサービスをよく利用する場合には、下りの通信速度が速いほうが快適です。

インターネット上りと下りの速度目安

インターネットの通信速度は、「bps」という単位で示されます。bpsは「bits per second」の略で、1秒あたりに転送できるビット数を表します。大きなデータ量を示す際には、kbps(キロビット毎秒)、Mbps(メガビット毎秒)、Gbps(ギガビット毎秒)などの単位が使用されます。
これらのことを踏まえて、上りと下りの速度の目安をご紹介します。

インターネットの上りに必要な速度目安

メールやチャットでのテキストの送信は、1Mbps程度の速度が出ていれば問題ありません。SNSへのテキスト投稿も同様ですが、写真などの画像をアップロードするなら、もっと速い3Mbps程度の速度だとスムーズです。
さらにデータサイズが大きい動画をよく投稿するなら10Mbps程度、常に快適なアップロードを求めるならそれ以上の速度がいいでしょう。

インターネットの下りに必要な速度目安

メールやチャットのテキストを受信するには、数百kbps~1Mbps程度の速度で十分です。ウェブサイトやSNSの閲覧も1Mbps程度の速度で問題ありませんが、画像が多いサイトなどを快適にブラウジングするには、それ以上の速度が必要になることもあるでしょう。
さらに、高画質な動画のストリーミング再生をするには25Mbps程度、高画質・高データ量のオンラインゲームを楽しむには50Mbps以上の速度を確保したいところです。

インターネットの上りと下りの速度チェック方法

インターネットの上りと下りの通信速度は、どのようにしてチェックすればいいのでしょうか。パソコンとスマートフォンの場合で、それぞれご説明します。

パソコンでのチェック方法

パソコンを使用してインターネットの速度をチェックするときは、「インターネット速度テスト」「スピードテスト」などで検索すれば、複数のサイトを見つけられます。
これらのサイトにアクセスし、指示に従って操作すれば、現在使用しているインターネット回線の上りと下りの速度を計測することができます。

スマートフォンでのチェック方法

スマートフォンでのインターネットの速度をチェックするには、専用アプリを使用するのが一般的です。
iPhoneの場合はApp Store、Android端末の場合はGoogle Playなど、アプリストアで「スピードテスト」や「通信速度計測」などのキーワードで検索すると、多くのアプリがヒットするでしょう。
これらのアプリをダウンロードして操作すれば、いつでも速度を計測することが可能です。アプリの中には、過去の計測結果の履歴を保存して比較する機能を備えているものもあります。

上り下りの速度に加えてPing値も確認を

通信の快適さを計測する際は、インターネットの上りと下りの速度だけでなく、Ping値も重要な指標となります。続いては、通信において重要なPing値について解説します。

Ping値で遅延時間の短さがわかる

Ping値とは、データの送受信にかかる時間をミリ秒(ms)で表した値です。この値は、通信の遅延や応答速度を示す指標として使用されます。

簡単にいうと、Ping値が低ければ通信が迅速に行われていて、タイムラグが少ないことを示します。特にリアルタイムの通信を行うときには、Ping値の高低が問題となります。

Ping値の目安

一般的に、Ping値が50ms(ミリ秒)以下であれば、インターネットを快適に利用できます。動画視聴、ウェブ会議など、リアルタイムの通信も問題なく行うことができます。

オンラインゲームを楽しむなら、Ping値の目安はもっとシビアになります。MMORPGなど速さをあまり重視しないものなら50ms以下、FPS(ファーストパーソン・シューティング)などの遅延が大きく関わる対戦ゲームなら15ms以下のPing値が目安となります。

Ping値の確認方法

Ping値を確認するには、通信スピードと同様、パソコンはPing値の測定サイトで、スマートフォンは専用アプリで測定するのが簡単です。
測定サイトは「Ping値測定サイト」、アプリは「スピードテスト」などで検索すれば目的のサイトやアプリを見つけられるでしょう。

通信速度が基準以下の場合の原因と対処法

インターネットの通信速度が遅い原因には、いくつかの要因が考えられます。主な原因と対処法について見ていきましょう。

使用している端末が原因の場合

通信速度が遅くなる原因のひとつに、使用しているパソコンやスマートフォンなどの端末に問題があるケースがあります。このような場合は、下記の対処法を試してみてください。

  • スペックをアップする
  • OSやブラウザのバージョンを最新のものにする
  • セキュリティ対策ソフトの設定を確認する
  • 快適な光回線に乗り換える

スペックをアップする

使用端末のCPUの性能、メモリの容量、ストレージの速度などが十分でないと、インターネットのブラウザの動作が遅くなることがあります。
スペック不足のパソコンでは、ブラウジング中のページの画像や動画の表示、音声を再生するためのレンダリングが遅くなるなどの現象が起きやすくなります。その場合は、「CPUを高性能なものに換装する」「メモリを増やす(8GB以上を推奨)」「HDDをSSDに変える」などの対処法が考えられます。パソコン自体がかなり古いモデルで、これらの作業をすることが難しい場合は、新しい端末の買い替えも選択肢となるでしょう。

OSやブラウザのバージョンを最新のものにする

同じスペックのパソコンでも、ソフトウェア面を見直すことで速度の問題が改善されることがあります。
例えば、OSやブラウザは、アップデートをして最新の状態にしておくことが大切です。アップデートにはパフォーマンスの向上やバグ修正が含まれることが多く、最新状態を保つことで通信効率が良くなる可能性が高いためです。

セキュリティ対策ソフトの設定を確認する

セキュリティ対策ソフトの設定も確認してみましょう。不正な通信を防ぐためにインターネットの通信を監視する機能があれば、そのプロセスのために通信速度が遅くなることがあります。セキュリティ対策ソフトを無効にして、インターネットの速度が改善した場合はこれが原因の可能性があります。
ソフトを有効に戻した上で、フィルター機能などを適切に設定することで改善することもありますが、長時間無効にすることのないように注意しましょう。

接続機器が原因の場合

ルーターやONU(光回線終端装置)、ハブ、LANケーブルなどの接続機器が故障・劣化していて、通信速度が遅くなるケースもあります。いくつかの対処法を見てみましょう。

  • 再起動してみる
  • 最新の機器に買い替える
  • 設置場所を変える
  • 周波数を変える

再起動してみる

ルーターやONUは、明らかな故障でなければ、再起動で不具合が改善されることがほとんどです。ハブも電源をオフにしてから再度オンにすれば、問題が解消されることがあります。

最新の機器に買い替える

機器が故障や劣化している場合は、最新の機器に買い替えたほうが早いでしょう。LANケーブルを買い替える場合は、1Gbpsの通信速度に対応した「CAT5e」以上の規格のものを選ぶのがおすすめです。

設置場所を変える

ルーターやハブを金属製の棚やほかの電子機器の近く、水槽・花瓶など湿気を含む物の近くに置くと、通信の品質が低下することがあります。特に、Wi-Fiを使うときは電波が弱くなりやすいので、注意が必要です。

周波数を変える

無線LANルーターで多く使われている2.4GHz帯の周波数も、Wi-Fiが遅い原因になることがあります。2.4GHz帯の周波数は、電子レンジやコードレス電話などでも使われており、干渉し合って通信速度の低下や切断が起きやすくなります。この場合は、5GHz帯の周波数に変更する方法が有効です。

インターネット回線が原因の場合

インターネット回線そのものに、何らかの問題があって通信速度が遅くなっているケースもあります。いくつかの対処法を見ていきましょう。

  • 光回線の配線方式やプロバイダーを変える
  • 回線プランや回線業者を変える

光回線の配線方式やプロバイダーを変える

例えば、マンションなどの集合住宅では、夕方や週末などの特定の時間帯に通信速度が遅くなることがあります。これは、部屋への配線方式がLAN配線方式やVDSL配線方式になっているときに起きやすい現象です。
この場合は、光回線を直接部屋の中にまで引き込むFTTH方式に変える、もしくはインターネット回線プロバイダーを乗り換えることで解決する可能性があります。

回線プランや回線業者を変える

時間帯とはあまり関係なく、全般的に速度が遅い場合は、契約しているインターネット回線の品質に問題があるかもしれません。その回線を利用するユーザー数が多く過負荷による混雑が起きやすい、設備の老朽化により通信障害が発生しやすいといった原因が考えられます。
この場合は、契約している回線事業者やプロバイダーに問い合わせて快適な回線プランがないか確認する、あるいは回線事業者を変えることが解決策となるでしょう。

快適な通信速度にしたいならインターネット回 線の乗り換えを検討しよう

インターネットの速度が遅い原因には、さまざまな要素が絡んでいます。そんな中でも、最も根本的な原因となるのがインターネット回線そのものの品質です。さまざまな対処法を試して速度が改善しないなら、回線業者の乗り換えをおすすめします。

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